はぁ〜…と大きなため息をついて窓の外を眺める。

久瀬君の女性恐怖症克服作戦、

絶対失敗しそうなんだよね…

っていうかそもそもそれほど仲良くないし、

コミュニケーション取れるといえば取れるけどかなり難航するし、

なによりも

まず私と久瀬君の関係ってなに?

そんなことを考えてると

いつの間にか朝になってて、

でも結局答えは出なくて…

まあ久瀬君に私をどう認識してる?って聞いたら

百発百中"和樹の妹"って言うだろうけど…

再びふか〜いため息をついていると、

「なーにため息ついてんの?
可愛い顔台無しじゃん?」

「はあ…杉浦君か…」

「すっげえくまできてんね?」

「いや、もう構わないでもらえるかな…」

そう言ってクラスメートで、

かなりチャラ男で有名な杉浦君を見る。