涼介さんの指を甘噛みするミーちゃんを見て、

つい頬を緩ませる。

かわいい…

かわいすぎる…

そう思って口元を押さえていると、

涼介さんがそんな私を見て

フッと優しい笑みを浮かべる。

「優雨ちゃん、猫好きなの?」

「あ、はい、大好きですっ」

「ははっ、そっかそっか。
さっきもちょっと言ってたけど、
今日家に来たのもミーを見に?」

「はい。私が猫が好きって言ったら久瀬君が家に誘ってくれて…」