へぇ〜、

「どんな本なの?」

「…普通の本」

「えーと、好き?」

「……まあ」

…最低限の会話で終わらせようとしてる感が半端ない…

「そ、そっか…」

女性恐怖症とはいえ、

やっぱりちょっとへこむなあ…

そう思って俯くと、

久瀬君はチラッと一瞬私を見て…

「………猫の話」

「え?」

顔を上げると

目線は合わさずに言葉を紡ぐ久瀬君。