杉浦君の言葉に、

久瀬君は眉間のしわを濃くする。

「…は?」

そう言った久瀬君を少し宥めるように

再び口を開いた。

「く、久瀬君、私は別に大丈夫だから…
杉浦君も無理やりついてきてるわけじゃないの」

そう言って久瀬君を見ると、

杉浦君がそういうこと♪と言って私の肩を抱く。

「…!」

「ちょっ、杉浦くっ…「皐月〜」

ビクッ…

「…なんだよ」

「どうしたの?機嫌悪いなぁ…
それより見て見て!これ絶版になった本でしょ??」