そうして学校に着き…

「…やっぱり別人すぎる」

「ち、近づくな、半径2m以内に入るな」

まだあまり人がいない教室で、

和樹は久瀬の前に座り、

私は久瀬君からかなり離れた教卓で

肘をついて久瀬君のプリントを待っている。

「…っていうかプリント見せてっつーなら昨日の俺の恐怖はなんだったんだよ…」

「それは悪かったって。
で、プリントってこれだよな?」

「おう」

「サンキューなー、久瀬」

和樹はそう言うと

こっちに来てプリントをひらひらさせる。

「ほら、ありがたーく見せてもらえ」

「ありがたや…」