そう言葉を濁す私と

まっすぐな目を向けてくる久瀬君。

い、言わざるをえない…

「その…罰、というか…」

「罰?」

うぅ…

「…古文の授業中に居眠りしてたら、昼休み中に古文のブース片付けろって先生が…」

そう言って埃を被りまくりの、

きっと用があったとしても誰も近づかない、

とにかく汚いブースを指差す。

と、

「フっ…ハハっ…」

不意に笑い出した久瀬君に

ドキっとしてから慌てて口を開く。

「わ、笑い事じゃないんだよ?
ほんとにひどいの」

「ハハっ…悪い悪い、
あの先生の前で寝るとか度胸あるなと思って」

「だって古文って眠いじゃない?
…って昼休み終わっちゃう!
私本棚の整理してくるねっ」