告白された後の久瀬君の方を見ると、

案の定久瀬君の顔色は真っ赤…

…ではなく真っ青。

そしてそんな久瀬君を助けるのが和樹。

今も走って行ったけど、

…そのせいで女子が色々な、様々な、

ちょっとついていけない妄想をしていることを、

多分本人たちは知るまい…

そんな光景を一部始終見ていた私は

再びため息をついて靴を履き替えて

少し痛む胸を押さえながら教室に向かう。

…修学旅行で久瀬君と二人で観覧車に乗った日。

あの日から私は久瀬君が好きって自覚したのと同時に、

頭の中が久瀬君のことで

埋め尽くされている。

おまけについつい女子に嫉妬しちゃう始末。