久瀬くんは〇〇恐怖症

「久瀬くん!なんで逃げるの!!」

「下梶く〜ん!!!
私は久瀬君がどんなにイケメンでも下梶君一筋だから〜!!!」

わ、わ…!

久瀬君と和樹を先頭に

女子がすごい勢いでこっちにくる…!

「!?優雨!?お前巻き込まれるぞ!」

「え!?」

そう言う暇もなく、和樹にぐっと腕を引かれ、

私は思わず夕実の腕を引いて、

そのまま走り出す。

なんでこんなことに!?

「ちょっと優雨!なんで私の手引いてるわけ!?」

「ご、ごめん、ついっ…!」

女子と私たちとの差をだんだん伸ばし、

ようやく女子が見えなくなった。

『はぁ〜……』

…4人で一斉にため息。