久瀬くんは〇〇恐怖症

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昼食を済ませて時計を見ると、

既に12時半。

「集合まで1時間か…
あと1つ乗れるか乗れないかくらいだね」

そう言ってマップを開く夕実に頷きながら答える。

「そうだね。
でも絶叫系はちょっともうやめておこうかな」

「そう?じゃあなに乗ろうか。
とりあえずぶらぶらしながら決める?」

「うん、そうしよ」

そう答えて席を立ち、

空いているところがないか探しながら歩き出す。

「今だったらみんなお昼行ってると思うんだけどな」

「だね。もしかしたら2つ乗れるかも」

そう言って歩いていると

ダダダダダダ…!

「ゆ、夕実?なんか地面が揺れてる気がするんだけど…」

「…奇遇だね、私もだよ」

そう言って恐る恐る後ろを振り向くと…