久瀬くんは〇〇恐怖症

「まあ、和樹がいたから、
大抵上手く立ち回ってもらった」

「そっか〜。
…まあ女子を呼ぶのも和樹なんだけどね…」

そう言うとフッと苦笑いする久瀬君。

ドキっ…

まただ…

久瀬君から目をそらして胸元を抑える。

ドキってなったりきゅってなったり、

なんだか落ち着かない…

「…下梶?」

急に黙った私に声をかける久瀬君。

そんな久瀬君に鼓動がさらに速くなると同時に

ぎゅっと胸元を握りしめる。

「や、やっぱりちょっと疲れちゃったかな…。
私先に帰るね、和樹にも伝えておいて?」

そう言って踵を返すと…