久瀬くんは〇〇恐怖症

そう思ったとき、

下梶の肩に男の手が乗ってぐっと眉を寄せる。

…誰だあいつ。

妙に下梶にベタベタして、さっきだって…

そう考えて先程見た、あの男が

なんか妙に下梶に近づいて

下梶が顔赤らめて…

その様子を思い出すと同時に、さっきと同じように

胸の奥がチクっと痛む。

なんだってんだよ、この痛み…

ってか和樹はどこ行ったんだ。

忽然と姿を消した和樹にため息をつくと

同じくため息をつきながら戻ってきた。

「どうした?」

「どーしたもこーしたも…
また告白だよ」

へー…