久瀬くんは〇〇恐怖症

思わず赤面していると、

…ドカッ!

「ちょーっと杉浦君??
…調子乗りすぎ」

登場したのはイケメン夕実様。

「はー…ガード固すぎっしょ」

「あんたのいる場所は、向こう」

そう言って夕実がビッと指をさした先は

女の子たちがいるところ。

「はいはーい。あー残念」

杉浦君はそう言って去って行った…

「夕実様…!」

「ほんとにもう。
優雨大丈夫?」

「うんっ!
ほんと惚れるよ」

「ん?そう?」

なーんて言ってウインクする夕実。

そんな一通りのやり取りを、

久瀬君が遠くから見ていたのには気づかなかった。