久瀬くんは〇〇恐怖症

一気に囲まれた杉浦君に、

ささーっと離れて夕実の横に落ち着く。

「あいつほんっとベタベタしてくるね…」

「もう今更すぎて最近は慣れてきたよ…」

夕実の言葉にそう返して苦笑い。

「早速あんみつ食べよう?」

「うん、そうしよっか」

そうして二人であんみつを堪能していると再び…

「一口ちょーだい?」

「…」

杉浦君…

「あの子たちも私と同じやつだよ?もらうなら向こうに…「んー、まあそうだけど」

私の言葉を遮って身を乗り出す杉浦君。

「ほら、あーんして食べさせて?」

「っ…」

や、あの…距離が近いっ!