そう言って再び画面に向かう。

もうちょっと…

あとは持ち物リスト書いて終わりなんだよね。

そうしてパチパチとキーボードを打っていると

「…?久瀬君、帰らないの?」

隣で資料をまとめる久瀬君を見てそういう私。

久瀬君の分の作業は終わったし、

資料は私が使ってたものばっかりだから

置いておいていいのに…

「いや…まあ、2人同時に出した方がいいだろ」

「そう?」

「ああ。…それに、こんな時間に女子1人で帰せないだろ」

え…?

「とにかく、手伝うから早く済ませるぞ」

「っ…う、うんっ」

そう答えてできる限り最速で文字を打っていく。

な、なんだろ、

ちょっとドキッとしちゃった…

だってまさか女性恐怖症の久瀬君が

もう暗くなった、ってことに対して

そんな風に思ってくれるなんて

思ってもみなかったし…