「すごいわ!こんなところがあったのね…。」

そう言って振り返ると誠也さんは片膝を地面につけ、私に手を伸ばした。

「繭、俺と結婚してくれ。」

???
え。
これってプロポーズだよね…?

どうしよう。
嬉しい…。嬉しすぎる。

「よろしくお願いします。」

私は泣きながら誠也さんの手をとった。

すると、スッと左手の薬指に指輪がはめられた。