その次の日から俺たちは会社に出勤した。

当たり前だけど、俺たちが夫婦なんて誰も知らないし思いもよらないだろう。

でも一応、俺の秘書の矢吹咲には結婚したことは報告してある。
まあ、仕事上一番みじかなやつだからな。

午後2時40分

バタンッ!

いつも冷静な咲が慌ただしく社長室にはいってくる。

「どうした?そんなに息切らして。」

「社長大変です!三国さんが倒れました!」