虹色の日




先生は言った。


「みんな違うから良いの。個性って言うのよ。決して悪いことじゃないわ。」


違う。

僕たちは良し悪しで悩んでるんじゃない。


誰が自分から悪いことを選ぶか。


正しいか正しくないかなんて、みんなと違うか違わないかの二の次なんだ。



そうやって人は基準を決める。



そして基準を作ってきたのが大人たち。



僕らは、大人たちが決めた基準に合わせるという基準に則っているだけだ。