虹色の日






中学の卒業式の日。



晴れ渡る空と、寒さの残る風。

国歌と校歌を歌った。


これを歌うのも最後かもしれないと思うと、少しだけ涙が零れそうになった。


記念に学年全員で校庭でドッジボールをした。


笑った。

めいいっぱい。


でも、試合が終わって荷物を取りに行ったところで康介が静かに涙を流していた。

「お前泣いてんのかよ~。」と声をかけた達也も、そう言いながら泣いていた。


今回は合わせているわけじゃなく、確実に伝染した確かな気持ちだった。



今思えば、良い中学校生活だったよな。


喧嘩で窓ガラスが割れたりとか、クラスみんなで怒鳴られたりしたけど。




それがとても

懐かしい。




最後にみんなで写真を撮った。