その時、ふと床に転がっている結婚情報誌に目が行った。これ、浩と結婚話をしているときに買った物だ。
別に気にならなかったけれどそっと手に取ってみた。表紙には可愛い笑顔の花嫁さん。パラパラとそれを捲るとところどころに貼られてある付箋。
「そういや、こんなドレスが着たいとか思っていたっけ」
マーメイド型のウェディングドレスや黄色のカクテルドレス、式場にも付箋が貼ってあって、第一希望とメモ書きもしてあった。
「懐かしいな。あのときは本当に夜通しこの本見ては一人で一喜一憂してたっけ」
そんなことが過って、パタンと本を閉じた。来週には結婚式を挙げるのに、何で私こんなもの見てるの?
芽生えた感情に気がつかないふりをして、お風呂に入ることにした。全部、流さなきゃ。
別に気にならなかったけれどそっと手に取ってみた。表紙には可愛い笑顔の花嫁さん。パラパラとそれを捲るとところどころに貼られてある付箋。
「そういや、こんなドレスが着たいとか思っていたっけ」
マーメイド型のウェディングドレスや黄色のカクテルドレス、式場にも付箋が貼ってあって、第一希望とメモ書きもしてあった。
「懐かしいな。あのときは本当に夜通しこの本見ては一人で一喜一憂してたっけ」
そんなことが過って、パタンと本を閉じた。来週には結婚式を挙げるのに、何で私こんなもの見てるの?
芽生えた感情に気がつかないふりをして、お風呂に入ることにした。全部、流さなきゃ。