強引同期と偽装結婚することになりました

「・・・気がつかなくて、ごめんね」

「本当だよ。俺がお前と他の男が一緒にいる姿を、見て落ち込んだなんて格好悪いことまでバラされてさ。何、コンパなんて行ってんだ。バカ」

思えば、浩と付き合うまでの私は焦ってたかもしれない。だからコンパで出会った自分に興味を示してくれた浩に惹かれたのかな。

浩とのことはやっぱりなかったことにはできないし、失ったお金は戻ってこない。

でも、きっと私は浩とのことがないと、優木くんとこんな風に結婚をすることなんてなかったと思う。

優木くんは私とは違うって決めつけて、最初から恋愛対象として見ないようにしてた。


「優木くん、好きだよ。ごめんね。一番に言わなくて」


「・・・ちゃんと、俺にドキドキしてる?」


「してるよ。ドキドキし過ぎて、心臓が飛び出そう」


抱きしめられたり、キスをされたときはドキドキというより驚きや慰めてくれてるとしか思えなかった。

でも、今、優木くんの気持ちを聞いて、私のことを好きだから抱きしめてくれていると思うとその気持ちが伝わってきてドキドキする。


「葵。俺の好きなやつは、甘え下手だし、鈍感だけどすごい一生懸命で、優しくて真っ直ぐな笑顔の可愛いお前だよ。ずっと、葵が好きだった」