強引同期と偽装結婚することになりました

「うちの高橋が大変、失礼致しました。実は、私宛に手紙が来たんです。あなたの企画について詳しく書かれた」


「手紙、ですか?」


「そう。とてもいいパートナーをお持ちなのね公私共に。手書きで手紙なんてなかなかないわ。それにあなたの企画、一女としてとても賛同出来ました。このツアーは、私が責任を持って共催させていただきます」



高橋さんは横山部長に言われ、退室。そのあと、女性の担当者を連れてくるからと横山部長も部屋を後にし、私は彼女から差し出された一通の手紙に目を通していた。


「・・・私の企画書よりもずっと丁寧に書かれてある」


横山部長に届いた一通の手紙。差出人はtrabitの優木祐。


そこには不慣れな営業かもしれないけれど私の企画の良さやメリットを組んで欲しいということや更には、花純さんが書いてくれたであろう手紙まで添えられていた。


そして、手紙は妻の企画をどうかよろしくお願いいたしますという文面で締められている。


「こんなの、ズルいよ。また勝手に行動して。花純さんにまで頼み込んでいたなんて」


我慢していた涙が溢れた。でも、泣いてる場合じゃない。ここまでしてくれた祐に恥じないために絶対にいいものにしてみせる。