私たちが連れてこられた場所は来客室。ここは、内密な話もあまり漏れないように防音になってある。目の前に座っている社長はかなりご立腹の様子。
優木くんはさっきからずっと無言。こんな優木くんは珍しい。でも、話さないとラチがあかないので恐る恐る私が話すことにした。
最初はかなり怒っていた社長だったけれどおばあさんのための偽装結婚だったと話したら、ただ黙って話を聞いてくれた。
「なるほどな。事情はわかった。とはいえ、あれだけ大声であいつが言ってしまった以上、偽装結婚でしたなんて言うのはお前らもやりづらいよな」
その通り。部署内の全員に知れ渡ってしまったのに、今更、偽装結婚でしたなんて言いたくないし、その経緯を説明するのも嫌だ。
あの結婚式は私たちだけの記憶にあればそれでいい。
「・・・お前ら、そのまま偽装結婚を続けろ」
「えっ?な、なんでですか?」
「言っただろ?うちは社内恋愛禁止じゃないって。むしろ、来年度の新卒募集のコピーにもなるぞ。「恋愛は合コンに転がってない。職場で生まれるんだ!」ってな」
「社長、なんなんですか。そのコピー」
優木くんはさっきからずっと無言。こんな優木くんは珍しい。でも、話さないとラチがあかないので恐る恐る私が話すことにした。
最初はかなり怒っていた社長だったけれどおばあさんのための偽装結婚だったと話したら、ただ黙って話を聞いてくれた。
「なるほどな。事情はわかった。とはいえ、あれだけ大声であいつが言ってしまった以上、偽装結婚でしたなんて言うのはお前らもやりづらいよな」
その通り。部署内の全員に知れ渡ってしまったのに、今更、偽装結婚でしたなんて言いたくないし、その経緯を説明するのも嫌だ。
あの結婚式は私たちだけの記憶にあればそれでいい。
「・・・お前ら、そのまま偽装結婚を続けろ」
「えっ?な、なんでですか?」
「言っただろ?うちは社内恋愛禁止じゃないって。むしろ、来年度の新卒募集のコピーにもなるぞ。「恋愛は合コンに転がってない。職場で生まれるんだ!」ってな」
「社長、なんなんですか。そのコピー」

