強引同期と偽装結婚することになりました

「はい。日数は増やしているんですが、やはり、人気の日にちは埋まってしまって」


そして、迎えた偽装結婚式当日。私はまだ職場にいる。どうしても、休みが取れず、代わってもらえる人もいない。


それでも社長に泣きついて午後休だけは許しを得た。それなのに、時間、ギリギリで取った電話のお客様がなかなか納得してくれない。


そば打ちツアーを成功させてから、シニアのお客様からの予約の電話が増えるようになった。

今回のお客様もそのそば打ちツアーに参加していただいたお客様で別ツアーの予約をしたいとの電話だったが、お客様の希望する日にちはゴールデンウィーク。


当然、予約は満員でお断りとお詫びの言葉を伝えるも全然納得してくれない。


「わしは、あのツアーで友だちが出来たんじゃ。またみんなで一緒に行く約束をしたのに、予約が取れないなんて困る」


「はい。本当に申し訳ございません。このツアーはたくさんの方にご好評頂いてリピーターの方も多く、ご予約が殺到しておりまして。日程を少し変更いただければ、まだ若干の空席がありますが、どうでしょうか?」