人は何をもって大人になるのか、これは中学生ならば誰もが考えるであろう。


もちろん二十歳になり成人したら大人とよべるだろうが、本質はそんなには簡単ではないと思う。これと似た疑問として敢えてあげておきたいのが中学生にとって2番目とも言える疑問。恋と愛のちがい。愛とはなにか。である。これに答えを出すのは名の知れた哲学者でもなければ芥川賞作家でもなく自分自身だ。この答えを出せれば君に今後の失敗はないことだろう。


だがしかし、人間というのは失敗から学ぶいきものだから、既に失敗した私がヒントを与えておくとする。
「人が人のために流す涙 それこそが愛の存在の証だ」この文を知ったのは友人が僕にこの言葉よくないかと紹介してくれたものだがこの言葉は間違っていると思ってしまったのだ。愛とはなにかの定義をこれとする人はしばらく耳を塞いでおいてほしい。


人が人のために流す涙……流すことがあるだろうか?涙は人のためには流すことはできないと思うのだ。感動、悲しみ、痛み、これらは自分自身の感情であり、人のために涙を流すことは不可能。


ではなにが愛なのか、あえて感情や喜怒哀楽にふれて話をするなら愛とは、喜怒哀楽や自分の感情を人と分かち合うことだとおもう。又は、ありきたりなことを言えば自分よりその人を大切と思えばそれもまた愛と呼べるのではないだろうか。


そして分かち合い愛を知ることこそ大人になることだと思う。


ここからは哲学的な話ではなく物語の方に入るとしよう。