すると気まずい雰囲気を打ち消すようにレグルスが使用人に言う。

「アル。すまない、ちょっと怪我をしてしまって、絆創膏をもらえないかな?」

「はい。今すぐにお持ちします。」

ガチャッ


良かった。出て行った…


「ミラ?」

キョトンとした彼が私を呼ぶ。

「あっ…ごめんなさい。荒っぽいことして…」


レグルスの上からのけようとしたその瞬間
レグルスが力強く私をひっぱり、私はレグルスに覆い被さった。

「きゃっ!」

「もう離さない。」

「レグ…ルス…?」

「近くに居たいんだ。君に触れていたい。」

「どうしたの?おかしいよ?」


はっ…違う。
これは魔法だ。


魔法をかけてしまったんだ。

一生ドロドロに私を愛するように…私が魔法をかけたんだ。