「素敵!レグルス。ありがとう!」

「どういたしまして。これは隣町の公務の時に見つけたんだ。」

「綺麗な金色ね。」

「君の髪の色みたいだと思って。」

「ありがとう。付けてみていい?」

「勿論、つけてあげるよ。どこがいい?」

「じゃあここに…」

私は左の胸元を指差し、邪魔にならないよう髪を後ろへ…
と、その時


「…痛っ」


レグルスがブローチの後ろの針で指を刺した。

指先からぷくっと血が出て、私は冷静さを保てなくなった。