私が本音をこぼすと、レグルスは優しく頭を撫でてくれた。

愛しいレグルスの手…

もう誰にも渡さない。


私は思わずレグルスに飛びついた。

「?!」

突然の事にびっくりするレグルスの様子が手に取るように分かる。


「ちょ…あの、ミラ、そ、そうだお土産があるんだ!」


明らかに動揺したレグルスが私から離れる。

少しでも傍に居たい私はレグルスの後ろをついてゆき、

小さな包みを受け取った。


「あけてごらん」

「ありがとう。何かしら」


傍にあったベッドに腰掛け包みを開ける。

それは金色の猫のブローチだった。