君に遺された恋

クッキーを求めて私の隣に座り、
手を伸ばしてきた彼の手に指を絡め
私は勇気を振り絞った。


「言ってほしい…レグルスの気持ちを…」


ねぇ、何を躊躇してるの?
「好き」と言うだけでいいの。


「ね、言って?」


あなたの血を飲んで、私をのたうち回らせる気?
お願い…

握った手にも力が入る。


「好きだ。ミラ。」