君に遺された恋

どうしよう…私ってば、ほんとバカだ。
こんなこと聞きたかったんじゃないのに。


「違う。違うんだ。僕は…」


「僕は何?」


あなたの気持ちが聞けたら、魔法なんていらないのに。
レグルス…お願い。私を好きだと言って…

どうしてなかなか言ってくれないの?


「いくじなし…」

「え?」

「レグルスのバーーカッ!」


私は少しやけになって持ってきたクッキーをほおばる。