「お前は私と同じ、心を操る事ができる魔女だ。
心を操るとき、相手の血を一滴飲まなければいけない。
だけどその反動で、夜になると血がうずき、
一昨日のお前のように血を吐いて、一晩中のたうち回る事になる。
これが私達「心」を操る魔女のリスクだ。よく考えて力を使え。」

力を使うことであんなに辛い夜がまた来ると思うと背筋が凍った。

「それから血の飲みすぎには気をつけろ。
飲んだ側も、飲まれた側も心が崩壊して自分を保つことができなくなる。」

「分かったわ。お母様…」

私は魔法の恐ろしさに震えながらも
目をつむってレグルスの事を考えた。

今までの私とは違う…

私は心を操る事ができる…


私はレグルスがほしい…

レグルスの、心がほしい…