「ようやくあなたも魔女の力が目覚めたのね。」


いつから居たのか、お母様の冷たい声がする。


「たす…っけて…ぉかぁさま…」

「ははっもう手遅れよ。覚醒おめでとう」

「ぉかあさまっ…あたっ…まが…痛…」

「血だらけのシーツは近所の人に怪しまれないように
陽が昇りきるまでに洗うのよ。」


パタン


冷たく閉じられたドア


あまりの激痛に意識が遠のく。

私…もう死んじゃうの…?
死ぬ前に、レグルスの顔が見たい…