ー　約束の３日前　ー

早朝の事だった。

私は頭に雷が落ちたんじゃ無いかってくらいの激しい頭痛で目を覚ました。



｢っっく…はぁっ…はぁっ…ぅっ…｣



呼吸も、まばたきでさえも辛い。
何なのこの痛み。

頭の中をぐちゃぐちゃにされたみたいに
意識が遠のいていく…



｢おかぁさまっっ！ぅっ…くっ…ぁあぁっ｣


魔女であるお母様に助けを求めるけれど
苦しい声は私ひとりの部屋にむなしく響くばかり。

登り始めた陽の光で、うっすらと部屋が明るく照らされる。


そしてようやく私は、自分のベッドが血で真っ赤に染まっている事に気がついた。