するとそこへベルが通りかかる。

「アル?!何やってんの?!どうした?!」

「ベル…絆創膏…絆創膏を…」

「え?アル怪我してるの?どこ?!」

「違うの。レグルス様に持って行ってほしい…
私もうレグルス様の部屋には入れない。」

「何があったの?」

「…後で話すよ。ね、お願い…」

「…分かった。持ってってあげるよ。とびきりふたりの邪魔してきてあげる。」

「うん…」

「ここじゃ目立つからいったん使用人部屋に戻ったら?目、真っ赤だよ」

「うん。そうするね。ありがと。」


私は頭の中でまたグルグルとレグルス様の部屋で見たことを思い出し、
嫉妬心が燃え上がる胸を押さえて使用人部屋に向かった。