僕はこの国の王子で、
思うように外に出られないから、
週に一度、ミラがこの城に遊びに来てくれる。
ミラは城下町の子で…
ってそんなのは後回し!
「アル!支度できた!
ミラを部屋に通してやって…」
そう言いながらドアを開けると
「もうここまで来てますよーだっ!」
金色のウェーブがかかったロングの髪。
吸い込まれるような青い瞳。
あぁ…目の前にミラが居る…
大好きな人を前にして肩の力が抜ける。
「レグルスももう16歳なんだから寝坊なんてよしてよね。」
「はいはい、ごめんね。
説教の続きは部屋で。」
僕はいつものようにミラを部屋に通し、
優しくドアを閉めた。