記憶がもうめちゃくちゃだ。
トリアが笑いながら涙をこぼしてエルナー様の手を握る。
「忘れるなんて嫌だわエルナー様。
一生添い遂げます。と誓ったはずよ?」
その日から王子は記憶と体のリハビリを少しずつ始め、
今の状況を飲み込むようになっていった。
体は異常に弱く、時折血を吐く。
歩くこともなかなかできず、車椅子での生活がメインとなった。
俺達はというと、
あと少しというところで結婚できなかった反動からか
以前にも増してお互いを求めるようになり、
吹っ切れたように「不倫」の関係を築いた。
トリアはエルナー様のリハビリを手伝い、
ひとしきりエルナー様の身の回りの世話を終えると俺を部屋に誘う。
俺を見送る時に我慢できなくて、庭の小さな物置でヤッた事もあった。
エルナー様の「代わり」ではなく、
「不倫相手」として、関係を続けている今
俺は何度もトリアの耳元でささやく。
「愛してるよ。トリア。」
トリアが笑いながら涙をこぼしてエルナー様の手を握る。
「忘れるなんて嫌だわエルナー様。
一生添い遂げます。と誓ったはずよ?」
その日から王子は記憶と体のリハビリを少しずつ始め、
今の状況を飲み込むようになっていった。
体は異常に弱く、時折血を吐く。
歩くこともなかなかできず、車椅子での生活がメインとなった。
俺達はというと、
あと少しというところで結婚できなかった反動からか
以前にも増してお互いを求めるようになり、
吹っ切れたように「不倫」の関係を築いた。
トリアはエルナー様のリハビリを手伝い、
ひとしきりエルナー様の身の回りの世話を終えると俺を部屋に誘う。
俺を見送る時に我慢できなくて、庭の小さな物置でヤッた事もあった。
エルナー様の「代わり」ではなく、
「不倫相手」として、関係を続けている今
俺は何度もトリアの耳元でささやく。
「愛してるよ。トリア。」
