医師の息子として、期待とプレッシャーを背負いながら
恋する暇も無く走り続け、気付けば27歳。


生きる上で恋愛は必要無かった。


どうしてこの城の者達は皆、愛に飢えているのか、
俺には分からなかった。


そう。

甘い声を漏らす君を抱きながら、
愛しい人と繋がる喜びを知るまでは。