結婚式までの間、エルナー王子は抜け殻のようにいつも放心状態で
何を話しても、「うん」「そうだね」なんて言うばかりでちっとも嬉しそうじゃ無かった。
私は今まで可愛い可愛いと、もてはやされていたから
こんなに私に対して素っ気ない男の人は初めてで、王子に振り向いてほしくて奮闘した。
結婚式の当日なんて彼、私に結婚やめないか?って聞いてきたのよ。
私はその言葉に逆上して、言ってやったわ。
「あなたが良いのよ。エルナー様。一生添い遂げます。」
結婚しても彼は私に指一本触れない。
愛してるなんて彼の口から聞いたことがない。
そんなある日、使用人の心ない会話が私の耳に入る。
「エルナー王子は魔女シャーラにご執心なのに、
トリア様との間に子供なんてできるわけないわよね」
王子はあの魔女シャーラを…?
あぁ、そうか、私ひとりぼっちだったのね。
私だって女として、妻として見られたい…
王様の「早く孫が見たい」の言葉は私をよりいっそう焦らせたわ。
焦る気持ちが、私を次のステップへ動かす。
子供を作ることでシャーラの事、忘れれば良いと思った。
「どうか私を抱いてください。」
王子ってばキスしたっきりその後どうすればいいか分からないって表情で
私は思わず、以前他の男に抱かれていた時の事を思い出してエスコートしたわ。
あなたに覆い被さりながら、
シャーラの事をあなたの中から消そうと必死で…
ちっとも気持ちよくない。
憧れていた「愛」がそこに無かったから。
何を話しても、「うん」「そうだね」なんて言うばかりでちっとも嬉しそうじゃ無かった。
私は今まで可愛い可愛いと、もてはやされていたから
こんなに私に対して素っ気ない男の人は初めてで、王子に振り向いてほしくて奮闘した。
結婚式の当日なんて彼、私に結婚やめないか?って聞いてきたのよ。
私はその言葉に逆上して、言ってやったわ。
「あなたが良いのよ。エルナー様。一生添い遂げます。」
結婚しても彼は私に指一本触れない。
愛してるなんて彼の口から聞いたことがない。
そんなある日、使用人の心ない会話が私の耳に入る。
「エルナー王子は魔女シャーラにご執心なのに、
トリア様との間に子供なんてできるわけないわよね」
王子はあの魔女シャーラを…?
あぁ、そうか、私ひとりぼっちだったのね。
私だって女として、妻として見られたい…
王様の「早く孫が見たい」の言葉は私をよりいっそう焦らせたわ。
焦る気持ちが、私を次のステップへ動かす。
子供を作ることでシャーラの事、忘れれば良いと思った。
「どうか私を抱いてください。」
王子ってばキスしたっきりその後どうすればいいか分からないって表情で
私は思わず、以前他の男に抱かれていた時の事を思い出してエスコートしたわ。
あなたに覆い被さりながら、
シャーラの事をあなたの中から消そうと必死で…
ちっとも気持ちよくない。
憧れていた「愛」がそこに無かったから。
