君に遺された恋

手順4:結婚しようと言われたら、絶望に突き落とす。


行為が終わったら「恥ずかしいわ」とウブを装ってすぐに服を着る。

まぁ勿論、この後逆上されたとしてもすぐに逃げられるように。だけどね。

彼がまだ息の上がった状態で
「求婚の手紙を見て、僕に会って…その…
抱かせてくれたと言うことは、結婚も考えてくれてるってことだよね?」
と、問うと私はにっこり微笑んで言ってあげるの。

「あら、私あなたの事愛してるなんて一度でも言ったかしら?
あなたと結婚する気はないわ。」

言葉を失って驚く男の顔ときたら、最高に気持ちいい。
所詮、私の顔目当てで求婚してくるやつなんか、
一度抱いたら自分の物にした気分になって。最低よね。

絶望を感じて思い知りなさい。
男のステータスなんて抱いた女の数や顔で決まる物じゃないって。

「顔」に恋するんじゃなくて「私」に恋して?


私はそれを毎日ほど繰り返してたくさんの男と寝たわ。


だって、私の「顔」だけを見て求婚の手紙を送ってきた男は
飽きるほどたくさん居たんだもの。