一方通行 1

大「泊まるなんて、今に始まった事じゃないだろ。そんな事でいちいち騒がれるくらいなら、そう言う事にしとけばいい。」







それは4人の時の話でしょうが!
2人なんて初だわ!









「私が嫌なの!雄希にだって・・・!」








言いかけてやめた







特に理由はないけど、何故か止まった。



















大「ああ、そっか。雄希に誤解されたくないよな。」








手をポンと叩くと、納得したかのように言う。








大翔を否定するような言い方になるか心配だったけど、納得してくれたみたい。



























「大翔だって、優那とかに勘違いされたくないでしょ。」









手を歩く歩幅に合わせ、ブンブン振りながら言う。

















確かめるつもりだった








優那の気持ちは確かなものだと思う








だけど、大翔は何を考えてるのか







全然分からなかったから。




























大「なんで優那が出るんだよ。」









バカか、と言いながら笑う。




























その笑顔は本物?








それとも、嘘?


















小さいころから一緒にいるのに、大翔の本心を見抜く事だけは









未だにできない。




























大翔の性格、癖、当たり前のことは全部知ってるのに








大翔の考えてる事








つまり、大翔の気持ちを察することだけはできない。