一方通行 1

大「学校行くから、準備しろって言ってたろ。」









いや、言ったけども








てっきり、二度寝してるのかと・・・


























「あ、そう・・・」








なんか、まともに大翔と話せない。








優那が大翔を好きと知った今、優那に申し訳なくて・・・









だって、私と同じ状況なわけだし








雄希が優那を好きって言う条件の部分では、全く違うけど。





























「うん、じゃあ行こう。」







勝手に気まずさを感じ、先々歩いて行く。


























大「あの後、付き合ってるのかって聞かれたんだけどさ。」








「あの後?」








あ・・・








大翔の家から出てきたことか。


















「勿論、違うって言ったんでしょ?」








当たり前のように言いながら、歩く。








大「違うって言ったけど、絶対信じてないぞ。」









やっぱりそうか・・・








ちゃんと否定しとくんだった。





























「どうやって誤解解こう・・・」









大「もうめんどくさいし、そのまんまでいいだろ。」









隣で危機感の欠片もない大翔







そんな大翔を、極上の呆れ顔で見る。

















「幼馴染同士とか、あっちからしたら気まずいわ!ていうか、事実じゃないし!」









優那の事があるのに、冗談でもそんな事言えない。