一方通行 1

静かになった部屋から出て、リビングに降りる。








母「優那出たけど。凛那も遅刻するよ。」








そう言われ時計を見ると、もう間に合わない時間。









それに、行きづらい。








なんとなく、優那と顔合わせにくいし


























今まで優那はどんな気持ちで、私と大翔のやり取りを見てたんだろう









いくら幼馴染のくだらないやり取りでも、好きな優那からしたら辛かったのかもしれない









それで最近、大翔に関してる時にあんな顔を見せてたんだ


















だから聞いたのかな









大翔に、好きな人がいるかなんて









私じゃないのかと、勘違いして・・・





























お茶でも飲もうと、冷蔵庫を開ける。





























思わず少し驚くけど、小さなため息を吐いた。









「大すぎ・・・」









昨日大翔が持ってきた、沢山のコーヒー牛乳。



























違うんだよ、優那








大翔は私が好きなんじゃない









幼馴染としては、大事にしてくれてる








でも大翔が私にばかり構うのは








私の本当の気持ちを知ってるからこそ。


















雄希が好きなのに、雄希は優那が好きで叶わず苦しんでる








そんな私の傍に、哀れんでいてくれる。