一方通行 1

その声の方を向くと、私には気づいていない様子で
私の家の前にいる優那と雄希。









やばい








取りあえず、大翔の家に避難しないと







そう思い、踵を返そうとした時






































玄関の開く音とと共に









大「なぁ、凛那。やっぱ今日サボって、遊びに行こーぜ。」








そんなのんきな声が、後ろから聞こえた。








目を見開いたまま振り返ると、起きたままの恰好の大翔。


















「この・・・バカ!」









小声で言うけど、聞こえてないのか
あくびをして、頭をかいている。





























前を向くと









気づかないはずもない








こちらを見てる優那と、雄希がいた。



















優「凛那、散歩って・・・その恰好・・・」









驚いてる雄希の横で








それ以上に目を見開いてる優那が、私を指さして言った。





























「あ、えっと・・・!」









大「昨日の夜、遊びに来たけどそのまま寝たんだよな。」









何か言い訳はないかと、考えていると
大翔が余計な事を言う。








事実だけれども、幼馴染間でそう言う話したら気まずくなるだろ!









母さんみたいに勘違いされかねないし・・・




























優「泊まったの・・・?」









「あ・・・うん。」









もうバラしてしまったものは仕方がない。
素直に認めた。