一方通行 1

「疲れたー。」









背伸びをしながら、上げた手首をクルクルさせる。









母「ゲームして疲れたなんて、よく言うわ。」







呆れた様子で、テレビを見てた顔をこちらに向けた。








「大翔がしつこいんだもん。」








クシャクシャにしたゴミを捨てると、母さんの座ってるソファに座る。




























母「大翔と凛那は、異常なくらい仲いいわね。」








異常って・・・








「あいつがウザく絡んでくるだけだし。」








ため息を吐くと、立ち上がってリビングを出た。






































ていうか、大翔早く帰らないかな







いつまでも居座られてたら、風呂も入れないし







結果、明日も寝坊することになる。

























あと一回やらせたら帰らそう







そう思い、部屋のドアノブに手をかけようとした時



















優「大翔さ、好きな人とかいるの?」








優那の声が聞こえた。








ゲームをしてるはずなのに、効果音が聞こえてこない。









静かな部屋に響く、優那の声だけ。

















急になんでそんな事・・・