一方通行 1

そんな大翔を見ると、本当に落ち着いてるかのように目をつむってる。









「ちょっと、寝ないでよ。」









そう言うと、頭を少し揺らす。









大「んー、匂い嗅がせたお前が悪い・・・」









とぎれとぎれに小さくなる声で言った。








嗅がせたって、大翔が勝手に嗅いだくせに








ていうか、髪の毛の匂いで眠くなるって









変態じゃん・・・



















呆れため息をつくと、再び大翔を見る。









「寝てるし・・・」









寝息を立てて、子供みたいな寝顔で寝てる。








このまま突き飛ばすのもありだけど、朝け飛ばした後ろめたさがるからな・・・









寝てる方が静かだし、寝かせとこう。







































すっかり忘れてた









後ろに二人がいる事









勿論、この光景を









目の当たりにしていた