一方通行 1

そう言った後、優那と大翔が見合ってるだけ








何も言わず、優那は少し驚いてるような




























「二人だってたまには・・・」









たたみかけるように、口を開くと









大「俺は昨日食ったからいいや。帰ってきたらお前が相手して。」








言う前に、大貴の言葉に遮られた。







笑うでもなく、表情のない顔で







私だけを見て言った。





























大翔?








私を見て微笑んだまま、優那を見ようとしない。









そんな優那をうかがうように、少し目線をずらすと









大翔を見たまま、目を細めてる。









その奥に、悲しみが見えるのは








気のせいではないよね。





























なんで行かないと言ったのかも、大翔の考えてる事も分からない。









「なんで行かないの?」








少しムキになって聞く。








大「昨日も食ったからって言っただろ。」








何度も言わせるなよ、と笑った。





























「そう・・・」









少し気にかかるけど、いつもと変わらない大翔に確証が持てなかった。









優「楽しんできてね。」







いつもの笑顔に戻った優那。


























大翔と優那、何かあった?









よく考えたら、高校に入って二人でいる所を滅多に見なくなった。









雄希と優那がいつも一緒にいるからだろうけど







私と雄希がたまに話す時なんか、二人は話してない。




























でも、優那が大翔を好きなのは確かなはず









どういう事・・・