一方通行 1

雄希の真意が分からなくて、咄嗟に大翔を見てしまう。


















雄希の言葉を意外だと思ったのか、私同様驚いたような顔で雄希を見ていた。









雄「なんだよ。大翔の許しも必要か?」









私と大翔を交互に見ると、冗談っぽく言う。



















大「何で俺が許すんだよ。好きに使ってください。」









さっきの表情から変わり、いつもの笑顔に戻ると









私を物扱いかの如く言った。



















「物じゃないんだけど。」








大「俺がお前を物扱いするかよ。」









そう言うと、からかうように頭をワシャワシャと撫でる。









「ちょっと、ボサボサになる!」









大「いや、そっちの方が可愛いぞ。」









ボサボサになった私の髪を見て、真剣そうな顔つきで言うけど








バカにしてるのが見え見え。








小さく舌打ちをしながら、髪を整える。





























大「じゃあ俺、放課後暇だ。」









「大翔も優那とアイス行けば?」









髪を整えながら、呆れて言う。









ほぼ、無意識だった。









二人をどうこうしようとかって言う考えは忘れてて









本当に無意識に発した言葉。





























でも、初めて仕掛けた言葉









これで乗ってくれれば・・・