一方通行 1

雄希の方を向くと、机に肘をついて私を見てる。








「え・・・何?」








突然の事で驚くと同時に、特に用事はないはずと思う。




























雄「今日、アイス奢ってやるよ。」








「え?何、急に。」







何の前触れもなく、突然の言葉。



























雄「昨日言ったろ。次は俺が奢ってやるって。」








確かに言ってたけど・・・







「ほんとだったの?」








雄「当たり前だろ。」








頬杖をついてる隙間から覗かせる笑顔







その笑顔で、今までの不安感は全て消え去ったように感じるほど
























「あ・・・うん。じゃあ大翔たちは・・・」









掃除が終わったら合流しようか







そう言おうとした。









雄「二人で。」








その言葉に遮られ、口の動きが止まる。





























え、二人?









雄希の隣に座ってる優那を見ると









優「たまにはいいんじゃない?最近二人で遊びに行ってないでしょ?」








そんな事を言った。

















雄「姉の優那から許しももらったし、行くだろ?」








優那がいいと言ったのに、特に気にしてない様子。
優那に見せつけて、意識してもらうために言ってるんじゃないの?









本当に、私と行きたいと思って









言ってる?