一方通行 1

優「ただいま。」







何も知らない様子の優那が帰って来た。









雄「ああ、おかえり。」







ずっと考え事をしてたのか、ボーっとした目線を優那に戻した。



























私はと言うと、箸が進まずボーっとする。


















考えてはみたものの、本当に正しいことなのか









雄希の気持ちを知らないフリして、優那と大翔をくっつけようなんて








間違っていないのか









雄希を傷つけはしないか







そう考えてしまう。





























結局こんな時も、雄希のことばっかり。




























やっぱり私が間違ってるのかな







いくら好きだと言っても、優那と大翔を無理やりくっつけようなんて・・・







































「んー・・・」









思わず悩みの声を出しながら弁当を見ると









「は!?」









まだ数口しか食べてないはずなのに、すでに空っぽの弁当箱。



















大「あ、いらないんじゃなかったの?」









声につられ隣を見ると、ケロッとした様子で言う。









こいつは・・・





























口を開こうとした時









雄「凛那。」









その声に引き留められるように、動きを止めた。