一方通行 1

「違うから!あんたは何を勘違いしてんの、このバカ!」









もう一度強めに、肩をたたいてやる。









大「やっぱ怒ってんじゃん!」








そっちにじゃねーよ!
もう生腹の件、忘れてたわ!




























雄「正直に答えろ。やっぱり付き合ってんの?」








雄希の滅多に聞かない冷たい声に、思わず固まってしまう。








大翔はと言うと、全く気にしてない様子。







こいつ、メンタルもバカなんだ。



















まぁ、怒るよね








付き合ってないって言ったばかりで、あの発言
嘘つかれたって思うよね・・・





























大「なんで知りたいの?」








違うよ、そう言う前に








大翔が口を開いてた。





























机に肘をついて、雄希をからかうような目で見て








大「知った所でどうなるの?もしそうだとしても、俺たちの関係は変わらないだろ?」









「大翔?」








なんでそんな事言うの








違う








そう言えばいいのに




























大「誰かが誰を好きでも、付き合っても、俺達はそのままだろ?」









私と雄希を、意味ありげな視線で交互に見ると








柔らかい笑みを浮かべて言った。