一方通行 1

大「お昼お昼ー。」








午前の授業を終え、昼休憩。








いつもの如く、昼休憩になるとテンションが上がる大翔。
かく言う、私もだったりする。

















優「ご飯の前に、提出物だけしてくるね。」







雄「一人で?俺も行こうか?」






優「出してくるだけだから。」








それだけ言うと、笑顔で教室を出た優那。
















ほんと、提出物くらいで・・・








そこまでするほど、好きなんだ・・・








分かってるけど、いざ目の前で見ると辛くなる。





























自分でも分かるくらい、思いっきり不機嫌そうな顔してると思う。








ボーっと優那の席を見つめてると






































大「おい!」








大きな声と共に、世界に入った手のひら。








我に返ると、目の前で手をブンブン振ってる大翔。



























驚いたのと同時に、まだぬぐえない嫉妬心









「何。」









冷たく言いながら、弁当を出す。









大「お前、まだ怒ってんの?」








「は?」







なんの事?








別に大翔に怒ってるつもりはないんだけど。